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2008年11月 8日

●国府弘子さん『ひとりでできるかな』LIVE

STB139で、昨日、国府さんのLIVEがありました。
ピアノ一本!ソロ!ピアノの音の中に全てがありました。
ピヨコ・バンドの演奏も、もちろん素敵です!
そして、同時にね、ピヨコひとりソロライブは私にとってパーフェクトだった。

彼女の鍵盤からポン〜っと音が出た瞬間に空気が変わる。
特に前半のメニユーは、体と心に響いた。
前にお話したことがあったかと思うんだけど、私ね、心地のよい音楽は、自分の腕と胸のあたりに響くの。
血管を流れる血が音と連動して拡張したり収縮したりしてリズムを刻むの。
昨日、私の体はずっとそうなってた。ブン〜ブン〜って。
血管が、どくん、どくんと鳴るの。

逆に怖い音とか、乱暴で大きな人の声とかは、みずおちや、お腹の下のあたりが、ズキンとする。

あれ、本当に不思議。

昨日は、昼間から、原稿書いたり、処理中の仕事や用事がたくさんあったのに、一日ものすごいアレルギー性鼻炎で、頭がぼう〜...鼻水ジョーで、
一日全く集中力が無かったの。

なのに、六本木に着くことろから気持ちはうきうき。
久しぶりにお客様になって、おいしいごはんを食べながらいつもの友人たちと、
音楽を楽しんだ!少しずつ、鼻炎は収まって、ピヨコの曲を聴くたびに、すごく元気になった。

曲が終わるごとに、鍵盤から手を離す瞬間...余韻の音が消えるまで、その音はピヨコの細くて長い指で、丁寧に扱われ、空間に消えていくの...
すごく奇麗だった。

エネルギーが目で見えたような気がした。

『アカショービン』という石垣島で聴いたという鳥の鳴き声を、
曲にした作品があるんだけど、私ね、泣いた。
なんで、泣けたのかっていうと、曲のエネルギーが私を地球上のあらゆる動物が住む場所に連れ回してくれて、一瞬、世界旅行しちゃったの。
自然との調和の中で、普通に生きている動物、植物、虫、ありとあらゆる生き物に対する、
尊敬や愛や神様みたいな存在や、そういうものを感じた瞬間...
ピヨコがその曲に合わせて、小さな声で歌ってたのね...
素朴で飾り気がなくて無邪気な歌声。そしたら、どわ〜っと涙が出た。
Healingだよ!まさに!これって!

あ〜人間が生きていることも、そんなサイクルの中にいるのに、私たちはこの奇跡をどうして当たり前のこととして見過ごしているのだろう...と、
そんなことを思ってしまった。
私たちが、生きていることそのものが、実は、地球上の全ての生き物に感動するのと同じく美しいことなのに。と。

第7レベルに響く曲だった。
自分は宇宙の中の一員であるとともに、自分はその宇宙そのものであるという、そんな感覚を呼び覚ましてくれる曲だった。

葉山に帰る車の中で、涙が出てきた。
もっと、もっと音楽の中にいたいって。

いればいいのに。
誰もそれを止めてはいないのに。

心のどこかで、音楽ばかりやってると、人間として社会人としてダメな人になりそうな、
そんな不安が常にある。
起きて欲しくないことを自分に想像してる自分がいる。
なんて意味のないことをやってるんだ...私は。

何故、大好きなことを後回しにするの?
何故ピアノに触らないの?ギターを練習しないの?
本当は、ごはんなんか食べなくても、ずっと曲書いていたいのに...
何故、自分に制限を強いてるの?
あふれる想像力を止めるなよ!私!音楽こそ、それが私なのに。

「そういうことは、やるべきことをやってからしなさい!」
止めたい!模範的、正しい人でいようとすること!そうでなきゃ愛されないと、
思い込むこと。

私のやるべきことは、歌うこと、音楽の中に生きることなのに。

来週から『AQUA NOME』のジャケット打ち合わせが始まる。
いよいよ動き出す。