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2012年6月28日

●免疫力とコア・エッセンスの関係

私、28歳の頃だったかな...。

なんだか自分の音楽活動にすごく疲れていた頃があって、

仕事に追われるばっかりで、自分を大切にする時間もなければ、

友達にも会えない。

なんのために生きてるのか、わからなくなった時期がありました。

大好きな音楽が仕事になってるのに、ちっともわくわくしない。

ヒット曲工場みたいに自分が働かされてるような気分。

急に悲しくなって、部屋中をめちゃくちゃにしちゃったり。

「どうして、わたしばっかりこんなに辛いの?」

って、押し入れに顔を入れて、泣いてたりしてたこともありました。

それなりにヒットも出て、外からみれば恵まれていて、

幸せそうに見えていたようですが。

その頃、私の体の免疫力が急激に下がり、

すぐに風邪をひく、過労で入院する、

声が出なくなる、微熱が続くなどの症状に苦しんでいました。

最期に自分が幸せって感じたのっていつだったかな...なんて、

考えるうちに、布団の中で涙が止まらなくなって、

死にたくなったりね。

そんな酷い状態の頃がありました。

 

あの頃の私は、自分自身が、本当に満足する生き方ができていませんでした。

「本当の私はもっとこうなのに...こんな歌だって歌いたいのに。」

ありのままの自分から生まれた作品を、提出するものの、

「売れないな」「何考えて作ってんの?」「暗いな」

作品のほとんどは、お蔵入り。

自分を全否定されたように感じてしまい、私の心はさらに落ち込んでいきました。

そんな心の声と、外との葛藤を繰り返しているうちに、

この違和感が私に本当に行きたい場所を教えてくれました。

 

一大決心し、ロンドンに移住。

約2年間日本を離れ、自由に音楽作りができる環境に身をおいたら、

なんと、すっかり元気になってしまったんです。

自分がありのままの音楽を表現することとは、喜びであり、

自分の核(コア・エッセンス)と繋がることを意味していました。

そのとたん、私の中に、新鮮で力強いエネルギーが満ち溢れてきました。


 最近、出会った人が、

嘗ての私のような症状を訴えていました。

検査してもどこも悪くない。

なのに、どうも調子が悪い。

 

そんな方に、

「一番好きなことはなんですか?」と、問いかけると、

皆さんの表情が明るくなり、

「本当は....になりたかったんです。」と、お話する顔が、キラキラしてきます。

しかしその後に来るのは、

「夢ですけどね」という言葉。

自ら、「...けどね」と、願望を否定することで、自分の素晴らしいソースの流れを、

自らせき止めてしまいます。

 

「友達は、夢は夢のままおいておくからいいんだよ、と言うんです。そう聞くと、やっぱりそうなのかなって思ってしまいます。」

 

私たちは、知らず知らずのうちに、

好きなことをやるからには成功しなきゃだめとか、

好きなことをやってるんだから、苦労しても我慢しなきゃとか、

ひとつを選んだらもうひとつは手放さなきゃだめとか、

そんな、誰かの言葉や、自分の考え方でないものに縛られ、

私たちは、自分に制限を与えます。

好きなことをすることに目的があるのだから、

別に成功しなくてもいいんじゃないかと、私は思うんだけど、

違うかな?

好きなことをやるのだから、苦労しても我慢しなきゃいけないというのも、

おかしな話。

好きなことと苦労ってパッケージなの?もし、そう思っていたとしたら、

好きなことが苦労と繋がってるのだから、そりゃ恐ろしくて一歩なんか踏み出せないよね。

好きなことをしたら、会社をやめなきゃいけない?

会社にいながらにして、好きなことができるなんて、なんて、素敵なことなのかしら?

だってお給料いただきながら、自分に投資できるんでしょ?

願望があるのに、自らそれを否定することは、なんてもったいないんでしよう?

それでは、クリエイティブ・エネルギーが、体の中で、停滞してしまいます。

「外に出ると危険だから、部屋に鍵をかけて、家にいた方が安全」

外に出たいという願望がありながら、自ら引きこもるのと同じです。

 

ヒーリングの定義は、「その人が本来あるべき場所を思い出す事」

と、私たちは考えています。

 

出会う方々を通じて、私は、本当に、ある日の私を思い出していた、

そんなセッションでした。

そんな励ましでも元気になっていただけるならと思います。

あなたにとって、あなたが、本来あるべき場所とは、

どんなところですか?

ちょっとわくわくしてみませんか?うふっ。