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2009年3月29日

●セラピストの仕事

 次回のeponica45号『あの人に会いたい』で、BBSHマイアミ校の同級生である、友人のマッサージ・セラピスト小出安芸子さんと対談をしました。

 彼女は私とうさちゃんの先生のような存在であり、彼女がいなかったらもしかして私たちは学校続いていないんじゃないかと思われるほど、助けてもらってる、体のエキスパート。

彼女は、もはや人がよくなることよりも、その人のコア・エッセンスを感じることの方に興味があるという。そのコアをいかに治療を通じて導きだすか...それが好きなんですって。

 うん!これ、すごくわかる。高校時代、私が所属していた演劇部は、ほとんど男子がいなくて、他の部から男子をスカウトして芝居させたりしていたんだけど、

稽古をしているうちに、それまで、おとなしかったその男子が、芝居をさせるととたんにキラリンと輝き始め、「この人にはこういう素敵な面があったのか~」と、

 なんだろう?恋愛とか、そういうことではなく、その人の本当の輝きに触れて幸せな気持ちになったようなそんな感じ。

 最近、私は音楽療法を、セラピーに取り入れて施術をしているのだけれど、鬱状態で混沌としていた人が、このセッションの中では誰もがキラリンと輝くのだ。

「な~んだ!こんなに素敵な才能を持っていたのね!」と、これまたクライアントの人が見せてくれた歌や表現力の才能に感動している自分がいる。

おお~これがコア・エッセンスというものなのね。ひとつとして同じメロディーはなく、同じセッションはない。世界でたったひとつの音楽がそのセッションで生まれるのだ。

 

 そんな音楽を使用したカウンセリングを通じて、気がついたことがあった。

AQUA NOMEのリハが何故楽しいかというと、私の乱暴なリクエストに、プロの音楽家が即座に反応し、コアを惜しげもなく提供してくれるところ。

 元カボチャ商会の岩原智さんと初めてセッションした時のことは今でも忘れない。彼を私は、シトさんと呼んでいるのだけれど、「この音楽の中で聞こえてくる音の中で、自由に心の中から湧き起こるメロディーをBASSで弾いてみて!BASSらしいフレーズでなくてよから。何も聞こえてこなければ、お休みしてていいので。」と、伝えたら、あら?びっくり?驚くような自由度を伴う素晴らしいフレーズが飛び出した!おお~これがコアなんだよ!私は、実は、音楽の中で、人のコアに触れる体験を本当にたくさんさせてもらってきたんだなと思った。

 私の周りには、コアを自然に見せてくれるひとたちが本当にたくさんいる。

光を伴う、創造性に満ちた人間の存在。その光に照らされて、私は生きているんだなと思った。

 私の周りには太陽がいっぱい。

 ひとりひとりのコア・エッセンスが輝くことによって、人間は幸せになるのね。

Healingもヒプノも、最終的には、セラピストの手柄なんかではなく、クライアントが自分のコアを通じて、いかに自分自身を体験し自分自身に感動してもらえるように励ますこと。それこそが、私たちの仕事なのかなと思うようになった。