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2008年1月24日

●怪獣よサラバ2

怪獣よサラバ!2(ここから読んだ方はなんのことかわかんないよね。一個前の日記からどうぞ)

8時間のフライト、トランジット入れてマイアミ16〜18時間に比べたらなんと楽なこと。しかも今回は、自分をもてなす旅行でもあるので、奮発して、ビジネスクラスだよ。機内はいたれりつくせり。フライトアテンダントの人たちのエネルギー・フィールドは、とても大きく優しくゆったりしています。アジア方面に旅する時のような、心地のよさでした。決してお食事をテーブルに投げたりなんかしないもの。(どことは言いませんが、マイアミ行きの飛行機の中は、いつもそんな感じ。日本の飛行機会社だったらありえない)
 飛行機の中は、絶好の作業空間。五線紙や、PC、教科書と宿題を小型のトランクに入れて、必ず機内持ち込みです。空の上は、たくさんのメロディーや
アイディアが浮かんでくるから、書き留めるのにとても忙しい。
 私の座席の周りは、仕事場と化し、足もとはバッグや本や私物でいっぱい。
 とても貴重な時間です。シャンパンやワインを飲みながら、音楽を作ったり原稿を書く。ある意味贅沢ですよね。自分にありがとう〜!
 8時間はあっと言う間。現地は朝6時30分。予定では、YASAWA出発の飛行機が出るまでの時間を、市内観光というスケジュールだったらしいのですが、お天気の関係で3時間後に臨時便が出ることになりました。
 ピヨコも私も日本を出発する前に準備した海外用の携帯の使い方がわからず、隣にいるのに、お互いに電話やメールをし合ったりして、機会に弱いお互いを点検しあってるうちに、いよいよ出発の時間。
 「荷物はひとり15キロまで、それと、体重をはかりますよ〜。」って?
え?なんでなんで?(う..お正月で太ったしな、怖くて体重計にも乗ってなかったから、数字を見るのが怖い。)なんて、言ってる場合じゃありません。
要するに飛行機が小さいのです。
 荷物を、カウンターに送り、いよいよ外に出てみると「え?こ、こ、この飛行機ですか?」6人乗りくらいの小型飛行機。しかも、水上に着陸するらしい?
どうなるの?オレ達?機内は、パイロット含め、5人でパンパン。飛行中の音を遮断するためにヘッドフォン着用。いざ離陸です。
 ドキドキしながら、飛び立つオレたち。しかし、そんな不安もどこかへ。間もなく、コバルトブルーの、素晴らしい光景が目に飛び込んできました。
 地球はすごいよ。魂が震えた。突然、メロディーと詩が頭の中にやってきたから大変。小さなバッグの中から、手帳を出し、手書きの五線紙で書き留める。
メロディーはさておき、詩はなんだか、妙なの。ぷふっ。「神様、私に何を書かせたいの?いいの?この詩で?この言葉で?」というくらい唐突。(今はまだ秘密。いつか、形になったら聴いてね)
 そういえば、世界の遺産の番組のレポーターで出演したときも、アメリカの東から西へ移動中の小型飛行機の中で、「満ち行きて」が、突然生まれたんだっけ。飛行機の中は、なんだか、私にとって、不思議な空間です。
 30分ほど飛んだのち、私たちが5日間こもることになるYASAWA島がだんだん見えてきました。ウゲゲ。本当に何もないよ、この島。波打ち際に、普段着の現地の人たちが手をふりながら、私たちを迎えてくれる姿が見える。
 機体は滑らかに水上、膝くらいまでの水際で着水。
突然、地元の人が水の中に、ジャバジャバと入ってきた。「ブラ!」(こんにちわ!)「僕におんぶして」え?おんぶして、岸まで行くんすか?こりゃ、すごい体験だよ!(私、このところ増量してるのに、重くないかな...この人、悪いな..いけない、ここでも人に気を使ってる。)
 ふりむけば、ピヨコも笑いながら、おんぶされてる!
「ようこそ!」首から、いい香りのする花のレイをかけてくれた女性はメリさん。
名札をつけて、フレンドリーに自己紹介をする彼らは、YASAWAのホテルのスタッフでした。
 ふと、見ると、白人の女性、本島に帰るお客様のようでした。「この島、楽しんでね。一週間いたけど、ずっと雨。一度も晴れなかったの。」え?こんな素晴らしい島で、毎日雨?
 とりあえず、私たちが到着した日は、太陽ギラギラ。
「君たちが日本から、太陽を連れてきたんだよ!」
ピヨコは、どうやら雨女らしいけど、私は、晴れ女。
(いつかの夏、ざんざん降りの海辺のライブも、私が、歌ってる間だけ晴れたっけ。歌い終わったら、いきなりまた強い雨が降り始めたんだ。)
お天気の神様!ありがとう!!楽しむよ!(仕事もするけどね)私たち!
私たちを乗せたトラックは、サファリドライブのようにぬかるんだジャングルの道を抜けて、ホテルに向かったのでした。

つづく