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2021年10月12日

●中野督夫さんの存在を感じながら。

昨日の車山での野外ライブに、

東海テレビのクルーの方々が取材にみえました。

この夏の終わりに、未来に一足早く帰られた、

センチメンタルシティロマンスの中野督夫さん。

昨日は、現場で、

日本最古のロックバンド、センチメンタルシティロマンスの軌跡と、

中野さんを最後までサポートされた、

愛ちゃんのドキュメンタリー撮影がありました。

中野さんに、高校の先輩として憧れを抱いていた、

「トリック」をはじめ、多くの作品を手がけた、

堤幸彦監督と、

「人生フルーツ」という素晴らしいドキュメンタリーを撮られた、

東海テレビの伏原健之監督が撮影にいらっしゃり、

私もインタビューを受けました。

督夫さんは、

堤監督の高校時代の先輩なんですって。

その頃から、

センチメンタルシティーロマンスというバンドは、スター!

偉大なバンドだった!

私がセンチの皆さんにお目にかかったのは42年も前!?

竹内まりやさんのバックステージでした。

その時、私は19歳。

「親戚のお兄さん」

という彼らの第一印象は、未だに変わっていません。

謙虚で、無邪気で、楽しくて、

リハーサルでは、笑いが絶えず、

コーラスのハーモニーを決める時は、全員があーだ、こーだと、

みゃーみゃー始まるので、それが可笑しくて、

私は毎回笑いのツボに入り、

しばらくツボから出て来れなくなるという日々です。

笑っているおかげで、嫌なことなんか忘れてしまう。

こんなに人を笑わせる、

幸せにしてくれるロックバンドって!?

しかも演奏もすごい!

だから、彼らは偉大なんだ!

そんなお話もさせていただきました。

秋の風にススキが揺れる、

車山の空を足速に流れていく雲が晴れ、

本番は青空も出て、気持ちの良いライブになりました。

遠くで泣いている愛ちゃんの肩を優しく支えているクニちゃん、

2人が見えました。

「ああ、ここに、彼がいたんだなぁ。

このソロを彼が弾いていたんだなぁーと思ったら、涙がでちゃった。」

愛ちゃんがあとで、そう話してくれました。

サウンドチェックの時に、

蜂が私の目の前でずっと止まって飛んでいました。


蜂と長い間目が合う?

「来るなよ。来るなよ。私んとこに来るなよー?」

と言ったら、隣にいるギターの種田さんのところに飛んでいきました。

あの蜂は督夫さんだったのかな。

愛ちゃんは、

「なんか、彼、ステージで一緒に楽しんでた気がする」

って言ってたし、

うさちゃんは、

「トクさん、ちょろちょろ、うるさい」と笑ってたし、

私は、センチの素晴らしい演奏に、

督夫がさんが、いない気がしなかった。

彼は演奏に参加していたんじゃないかという気がしました。

そして、センチの中では2人の若手、

ギターの種ちゃんとベースの信ちゃんが、

すこぶる腕を上げていて、

ライブ中、ハートをキュンと掴まれた瞬間が何度もありました。

私は幸せだ。

いつも、素晴らしいミュージシャンに仲良くしてもらえて。

このあたたかくて、楽しかった気持ちを抱きしめて、

さあ、沖縄に帰ろう。

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