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2011年2月17日

●いい本いろいろ〜毒になる親

休暇の間にいろんな本を読みました。
主婦の友社『「マイナス思考」がなくなる日』中屋高明著
これ、今の私にぴったり!
おう!まるでSecretの内容そのものじゃん!

時間があるうちにBBSHの教科書の復習をしてたら、
うさちゃんがおもしろそうな本を注文してた。

『感じてわかる、セラピストのための解剖生理』著 野見山文宏
この本の中で、喉や、舌、声に関する筋肉のほぐし方などが、
すごくわかりやすく書いてあって、リハビリ中の私には、とても参考になった。

それから、バーバラにHealingを教えた先生の本『光の輪』
もっと科学的にHealingのことを説明していて、色や音、周波数について、
これまた、実践に役立つHealingヒントがたくさん書いてあった。

米国にこの先生を含め、国で認められたHealingの学校が3つあるらしい。
BBSHは中でも卒業するのが一番難しい大学だったらしい。
(本当に大変だったもの。うう...よくやったよ。私達)

以前、私の日記で、「母に心を引き裂かれて」〜娘を苦しめる境界性人格障害の母親〜というクリスティーヌ・A・ローソンという心理学者が書いた本を紹介したことを、皆は、
覚えている?

私は、この本にものすごく救われたの。
BBSHで4年間のパス・ワークやプロセスを体験し、かなり自分の家族との関係で圧縮していた感情をリリースすることができていたと思うけど...
まだまだあるな..私.光を入れないといけない心の部屋が。

声の調子が悪くなる数日前...実は、母のことで、嫌なことが起こった。
自己を肯定するために、気分をシフトしょう!
そう思い、もう一度この本を読み返し、
おう〜そうだった、そうだったと、真実の自分を思い出した。

私は、セラピトもしているけれど、ひとりの人間でもあり、
完璧ではない。
何かがあると普通に中心がぶれる。
そういう自分も本当の自分。

私ね、「すごく恐い」と、感じるものがある。
その中のひとつ。

家族の妄想の中で作り上げられた現実を、侵略的にたたきつけられ、
知らないうちに、私が悪いことになっているというシナリオに、
謝罪を求められること。

たとえばこんなかんじ。
「私が、印鑑をどこかにしまい忘れたのは、お前が、数年前に電話を買ったからだ!謝れ!」

普通に聴いても、なんで印鑑をしまい忘れたことと、私が電話を買ったことが関係があるのか、わからないでしよ?

しかし、こういう人に、

「数年前に私が電話を買ったことと、あなたが印鑑をどこかにしまい忘れたことは、
そのような関わりがあるわけですか?」
と、問いかけたとする。

本人は、答えることができず、逆に私から責められたと感じ、それに逆切れして、
感情をコントロールできなくなり、思いつく限りの破壊的な行動に出る。

そして最後は、こちらがめんどうになり、
謝罪をするが、

「謝るくらいなら最初から私を怒らせるな!」
となる。

じゃあ、どうすればよかったのか?と、問いかけると、
「口答えをするな!」と、異常な怒りをぶつけられる。
どちらみち、私には、正解がない。

ちょ〜〜〜〜〜ムカつく!怒!
それに、あまりによく意味がわからなくて、
くるくるパーになりそうになる!
謝ってしまう自分には、もっとムカつく!笑!

こんな日常的な負のロールに巻き込まれて、私は大人になった。
そりゃ、おかしくなりそうにもなる。
音楽とスポーツがなかったら、私という人間は、どうなってたか。

私が、悲しくなるのは、まだ家族に対して期待があるからだ。

「家族にはこうあって欲しい」「家族が他の家族みたいに安心で安全な存在で自分を支えてくれる存在であって欲しい」というような。

早くあきらめなあかん。泣笑。
人の痛みや悲しみに対する、共感能力の無い人に、それを求めてはいけないのだ。

私がびくっとするたびに、「大丈夫だよ!」と、うさちゃんの、で〜んとハラの据えたエネルギーにどれくらい勇気づけられ、守られているか。(うう...泣ける)
そう。私は新しい家族に支えられ、守られている。だから大丈夫。

今、私は、次のStepに入っているように感じているの。

自分は、いったい家族と、どうしたいのだろう?と。

どんなに罠をしかけられても、無反応を貫く私。
送られてくる手紙はどれも毎回、同じようにがっかりさせられる内容なので、
今は、自分の心と体の安定と安全を優先するために、開封せず、ほうってある。

あまりに長い事、無反応の私にシビレをきらしたのか、
母がハガキを送ってきた。
「自分が死んでも、お前には知らせない。」と書かれてあった。
ふ〜ん。そうなんだと思った。
これは私にとって初めてのことではなかったから。
父が亡くなった時も、すぐに知らせてもらえず、
ようやく出棺に間に合った。

「栄子にだけは知らせるなと、お父さんから言われてたから」と、
母から聴いた。(嘘かもしてないけどね)

父が亡くなって、悲しいという気持ちよりも、
自分の死を子供に知らせたくなければ、
なにも、「知らせないよ」と、言うまでもないのではないかな?と、
不思議に思うの。

「そんなこと言わないで、お母さん!」と、言われたいのか、
「知らせてもらえなくて、悲しかった」
と、死に目に会えなかった、私が一生後悔することを、望んでいるのか。

まあ、それにしても母の行動は、常に不可解、奇々怪々。

母が、そう望むなら、私はそうする方がいいのだろう。
悲しむか、後悔するかは、その時になってみないとわからないし。

ああ〜彼女のエネルギーに、今も、振り回されてるな〜自分。
て思うわけ。


境界傾向と思われる家族や友人に消耗している周囲の人たちが癒され、
救われる本はないのか!?と、アマゾンを探していたところ、

『毒になる親』TOXIC PARENTS〜一生苦しむ子供〜スーザン・フォワード著
という本に出会った。

この本、素晴らしいすっよ!
家族、友達、会社の上司や同僚と、どうもうまくいかない。
彼らとのコミュニケーションがうまくいかなくて、精神的に追いつめられたなど、
思い当たることがある場合、是非、この本を読んでみてください。

感情がコントロールできず、苦しい日々を送っているという当事者の方にとっても、
納得の一冊。
その周囲の方も、家族の方にとっても、かなり参考になる本だと思いました。

そして、この病気を、医学的な病気として取り扱っている本にも、
出会い、ほっとした。

単に、困ったちゃんとして、当事者の人を分離していくのではなく、
関係性を統合していくためにも、お医者様が力になってくれるなら、
こんなに心強いことはありません。

お薬で症状が緩和されるということだから。希望がありますよね。
パートナーが境界傾向にあるようだったら、応援したいと思うし、助けたいと思うし、
愛してるなら一緒にいたいと思うでしよ?
診療を受けて、お医者様の処方でお薬を飲みながら、愛する人と一緒にいられるのなら、
幸せなことです。

ただ、問題なのは、どんなに周囲が診療をすすめても、
「自分は病気なんかじゃない、自分は決して悪くない。悪いのはお前だ!」と、激怒して、
診察を受けないケースがほとんど。だから、ボーダーの人たちは、社会の中で、
とてもわかりにくいのです。
一見、すごく魅力的だったり、クリエイティブだったり、感じがよかったり、親切だったり、心がオープンだったりするんだけど。
つきあってみると、相手に対する依存、嫉妬、嘘、相手に対して褒めたかと思うと、過剰なこき下ろし、他者との交流を好まない、コントロール、怒り、鬱的症状など、いろいろ確認できるところがあるかもしれません。

実は、本人もとても苦しい。(たぶん...私の母も)

周囲にいる人たちは、果てのない不毛な旅に巻き込まれているような気分です。
だって、相手に対して、自分がどうあっても正解がない。
でもね、この『毒になる親』は、希望の一冊。
本当に、す〜っと家族毒が抜けていくようです。

セラピストの人たちにもおすすめ。
クライアントに対するサポートのヒントがたくさん書かれていました。

今は、いろんなプロジエクトが続いてて、うちのカウンセリングの予約が取りづらいけど、
自分が体験してきたことを通じて、
そういう家族の中で苦しむ人たちのサポートに、音楽とHealing&カウンセリングで、
情熱を注いでいきたいと、すごく感じている。
(もしかしたら、卒業論文はこっちのテーマの方がよかったのかもと、思うくらい。)

この本の中で、私が一番HItした場所がある。
「許す」ということの落とし穴」

私は、クライアントに絶対に使わない。この言葉。
「忘れなさい」と「許してあげなさい」「気にしないほうがいい」

家族毒を充分に解毒してからじゃないと、
再発しちゃうから。











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