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2008年3月 9日

●大阪八尾きゃらふるな一日

『きゃらふるやおかし』10周年記念イベントが、八尾市のプリズムホールで行われました。地域の人たちに少しでも心の障害について正しく理解してもらおうという内容です。100人にひとりは発祥の可能性があるという精神疾患。決して人ごとではありません。精神疾患と犯罪を、安易に結びつけるメディアの力のせいで、どれくらい病気を体験している人たちが社会から偏見や差別を受けているでしよう。
当事者の人たちが持っているエネルギーは実際に外に発散されるよりも、自殺という形で、自分自身に向けられている現実があることを、もっと多くの方々に知ってほしいと思います。
すばらしいイベントでした。思いおこせば、私は、6年前、同じイベントに出演するにあたり、精神障害を持った人たちのことをたくさん理解する必要があり、本番を迎える前に渡辺亮さんと音楽のワークショップをおこない、数ヶ月八尾に通ったのでした。
 その時に知り合った当事者の方々、施設指導員の方々、精神科のお医者さん。
皆と仲良しになり、ほんとうにたくさんの貴重な体験をいただきました。
 当事者の方々、ものすごく辛い体験をしてきているのに、とても明るく優しく、オープンなのはどうして?無理をしなくていいんだよ、のんびりのんびり。それを、そのまま日常生活で表現している彼らの姿を見て、当時、ワークショップ経験も浅かった私のプレッシャーがどれだけ軽くなったことか。
「そっか...それでもいいんだ。」ここでは、完璧でないことを、責める人は誰もいなかったのです。
 あと、驚いたのが、指導員の人たちやお医者様も、皆、一体となって、彼らと生きていることでした。それぞれの個性を尊重し、その個性が自信となっていくような指導に、暖かい配慮を感じました。
 私、彼らが地域で実行していることって、健常者であっても欲しい安心感じゃないのかなって、思った。一般社会にこんな安全な職場ってある?
個性を尊重し、その個が一番光り輝ける職場で、居心地よく生きる。
もしかしたら、これって、理想でしよ?
 そうそう、山本病院の柏井先生のひとことに私、感動した。
「先生は、いつから患者さんと今みたいな関係性を作られるようになったのですか?」
「う〜ん八尾に来てからですね。この街は人を、そういう気持ちにさせてくれるところ。それに、私、患者さんが大好きなんです。」
 「患者さんは大変」ではなく、「患者さんが好き」って、素晴らしいことですね。
 うれしい!こういう人柄のお医者さんに会えて。
打ち上げて、伺ったら、柏井先生は患者さんの痛みに共感して、隠れて男泣きをされるんだそうです。
 暖かい気持ちになった一日でした。司会役の轟さん!ご苦労様でした。
 

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コメント

♪昼のあとは夜よ...♪

東京FMの『ミュージックライブラリ』で『皆違って皆いい』で
お馴染みの金子みすヾさんの『私と小鳥と鈴』が取り上げられて、
epoさんの♪昼と夜♪流れてましたよ(^з^)〜♪

精神疾患に対する偏見は
なかなかなくなりませんね。
誰しもがボーダーライン上にあって、
いつ自分が、身近な人が心の病になっても
おかしくないのに。
何の疑問も持たない人の方が
私は怖いです。

そのままの自分でいられる場所。
本当はみんなが求めているはずですね。
違うけど同じ。同じだけど違う。
それが受けいられる場所って、
どんなに心が満たされるだろうと思います。