●私のネイチャーは、私の全てを知っている
葉っぱがヒヨヒヨになりだして枯れて、茎が途中で折れて、もうだめかとあきらめていた、バナナの苗。
何が好きじゃないの?
って聴いてみた。
この場所が嫌って。
だから、地面から掘り起こして小さな鉢に植え替えてあげました。
鉢に植え替えて、それまでちかくにいた、他の仲間の側においてあげたら?
なんと、元気な緑色の葉っぱが出てきました。
すごい修復力。
もうひとつは、小堺一機さんから頂いたこの植物。
折れた枝を、水挿ししておいたら、
そのうち根っこが出てきたので、小さな枝を鉢に植え替えて2年。
それでもちっとも大きくならない。
その上この子の葉っぱも黄色くなり始めた。
きっと何かが違うのだろうと思い、この子に聞いてみた。
太陽が嫌いって。
お部屋の中がいいって。
だので、部屋に移動してあげたとたん、2枚だった葉っぱが、
2週間の間にこのとうり。
大好きな、武者小路実篤が、
小説の中で書いていた言葉を思い出しました。
ある農夫の言葉。
「わしは、作物が信用していないものを、
わしも信用しておらんのだよ。」
植物自身がそれぞれに、
生き残るために信じているものがある。
それは、とてもシンプルで
彼らは、自分たちが好きな環境だったら、
もりもり生命力を発揮する。
私は、沖縄に来てからは特に、
牧草を食む牛のように、
ゆっくりした時間の流れの中で、心が喜ぶことを選んで生き始めた。
昔の自分とはもう違うけど、
昔の自分も本当はそうやって、
作りたい音楽をゆっくり作って、体に落とし込んで歌って生きたかったに違いない。
こんなに楽しんで、
作品作りに没頭できるんだもの。
忙しくても、ちっとも辛くない。
自分が楽しくて選んでいるからだ。
私のネイチャーは、私の全てを知っているから。
Posted on 2015年5月10日 10:30