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2007年12月 8日

●転移感情の不思議


宿題がやっと終わりました。
ふ〜、今回はかなり時間がかかったなあ...。
2年生になって、宿題の分量が増えたのもあるんだけど、
困ったことに、宿題にとりかかるまでに、自分の中の言い訳と戦いの毎日が続きました。
 そんなこと今している場合じゃないのにタンスの整理をしてみたり。
部屋や、冷蔵庫の掃除をしてみたり〜。んもう〜〜。優先順位があるだろう〜!?
と、自分に言い聞かせているのに、なかなか机に向かえない。いやんなっちゃう〜。
 私、学生の時もそうだったな。試験勉強しなきゃいけないのに、机の整理整頓、計画表など作ったりして、勉強したつもりになってる。
 あ〜もう!これって、きっと、「やりたくない」っていう潜在意識の現れかも。
BBSHの宿題は特に、クライアントのHeeling中に自分の中にどんな変化が起こったかなどを、フィジカルレベル、感情レベル他、様々なレベルで知覚、感覚でレポートを書かなければならず、これがけっこうきつい。
 でも、その感覚を使って、クライアントの中にも、何が起こっているかを見つけることでもあるので、結構、深い作業。
 先日、たまたま新聞を読んでいたら、「夫が、喧嘩をすると、自分を無視して、一ヶ月口をきいてくれない。自分と違う意見を聞くと、烈火のごとく怒る。自分の意見をおしつける。自分が腹がたつのは、お前が悪いからだと言い張って、夫が悪くても、絶対にあやまらない。外との親しい人間関係を嫌う。問題追求をすると、話をすりかえて、別の方向から自分を侮辱する。いつ大爆発するかわからないので、怖い。」
という相談が掲載されていました。その時、私の中に、この記事の中の「男性」に、転移感情がわき起こり、強い怒りの感情が現れました。
「私が小さい頃、我が家ではみんながこうだったからかな、なんかムカつく〜。」
 そうそう、こういう感覚なんですね。自分のことじゃないのに、相手の話を聞いていたら、親しい友人や、家族の誰かを思い出して、感情が動く「転移」というやつ。 さっそく、冷静になり、様々なHPを調べてみたら、あら?びっくり!?
 このような男性の行為は、完全にDVや、精神的虐待として、とりあげられており、その家族や子供たちにに対する影響は大きいとのこと。
 特に、精神的虐待に関しては、物理的な傷や証拠が残るわけではないので、見逃しやすく、「それぞれの家庭ではよくあること」というように、安易に扱われやすいのが問題。
 家の中で、家族が自分らしくいられなかったり、自分の意見をちゃんと聴いてもらえなかったり、精神的に安全でないということは、実は、すでに問題なわけです。
 セラピーの仕事をするようになって、今頃、自分の家庭環境がどうだったのか、とてもよく見えてくるわけだけど、これ、知らなかったら、私、ずっと、自分を肯定できないままだったんだよなと思うと、ヒヤっとする。
 日本は、カウンセリングを受けることがアメリカに比べると、まだまだ日常的なことではないけれど、今は、たくさんのセラピストがHPを立ち上げているので、
困ったことがあったら、ひとりで抱え込まないで、是非、誰かに相談してくださいね。カウンセラーは、なんらか家庭の問題で、DVや精神的虐待を受け続けたために、失った自信や自己をとりもどしたり、自分は変じゃない、自分は正常であると、確認したい人たちのお手伝いをする仕事でもあるんです。


 
 

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コメント

早速ですが、昨日は妻がお世話になり、ありがとうございました。

EPOさん、先日はありがとうございました。
こちらでは、はじめまして・・・です。

もともとEPOさんの声が好きでCDをよく聴いていたんですけど、ひょんなことでお会いできて本当に嬉しかったです!

そしてEPOさんの率直な日記やとても人間的なジレンマに共感しつつ、この場がとても心地いいエネルギーに満ちているので時々遊びに来たいと思いました!

他の人のカウンセリングをしていると、そのままでとても素敵な存在だと思えるのに、なぜか自分をそう思うのは難しいですね!(笑

本来はみんな愛すべき存在なのに、当の本人はつらくて自分をそう思えないのが人間の不思議ですね・・・単純なようでなかなか出られない迷路みたい。

転移・・・ちょっと懐かしい感じですが、私もどちらかというと、伝統的な心理療法よりも、ヒーリング的な(ホリスティック的な?)アプローチのほうが自然で好きです・・・心理的なもの、エネルギーフィールドの調整、どちらも組み合わせないと一時的な癒しで終わってしまうこともありますね。

あんまり長くなると何なので、このへんにしておきます・・・また遊びに来ますね!!

EPOさんも遊びに来てください!先日の伝統的な空気よりは心地よいはずです〜(笑

こんな「あそ」ビは

久司「ブリ」よ『う

>自分と違う意見を聞くと、烈火のごとく怒る。自分の意見をおしつける。自分が腹がたつのは、お前が悪いからだと言い張って、夫が悪くても、絶対にあやまらない。

>問題追求をすると、話をすりかえて、別の方向から自分を侮辱する。

これ、うちの両親もまさにそうでした〜。キツイですよね、マッタク。

>特に、精神的虐待に関しては、物理的な傷や証拠が残るわけではないので、見逃しやすく、「それぞれの家庭ではよくあること」というように、安易に扱われやすいのが問題。

これもホントそうですよね。そういう「精神的虐待」を経験していない人や、経験していたとしてもそれを認めたくない人に自分の辛い体験について話すと
「そんなの、どこの家でもあること。親には感謝しないと」
と言われることがあって、そのたびに怒りや悲しみや歯がゆさを覚えます。

でも、最近はそういう精神的虐待にも「モラルハラスメント」というようなちゃんとした名前が付いたりして、「問題なのだ」ということが認められつつあるので、前に比べて生きやすくなってきたな、とは思います。

EPOさん、はじめまして。47歳の会社員です。実はモスクワ出張中にホテルで日本の放送が見れて、ちょうどEPOさんの番組拝見しました。カウンセラーもされていること知りませんでした。放送で歌われていた「あなたのかわりはだれにもできない。」という内容の歌が気に入って友達にCD勧めようかと思ってHP拝見しました。どのアルバムに入っているのでしょうか?
いずれにせよEPOさんを再発見した気分で、ライブや最近の曲も聴こうと思ってます。

郁文館夢学園様、こんにちは。この歌は「たったひとつの」という曲です。まだ発売などはされていないそうです。今後、ぜひとも発売になると良いですね☆たくさんの方に聴いて頂きたいですよね。

47歳の会社員ですが、人生に悩みカウンセラーになろうと10年前ごろ真剣に考えたことありました。諸事情考えて会社印続けました。モスクワでそれも真哉にEPOさんの曲とカウセリングのこと知りびっくりと喜びを感じました。「たったひとつ」は早く発売されることを希望します。悩み多き会社員に推薦とプレゼントしたいのです。