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2011年6月 9日

●瓦礫は皆の資産だった。

今月の収録も無事終わった。
「FM沖縄にお願いします〜」と、タクシーのドライバーの人に伝えたら、
「FM沖縄?」と、彼は、ピンと来ていないようす。
道をうさちゃんが説明したら、「ああ、極東放送ね!」ですって。
いい響き...極東..何故だろう。
知らない街の、知らない言葉の、知らない音楽が聞こえてきそうな響き。
極東...。

毎回、繊細に言葉を選びながら原稿を作っているので、
終わった後の安堵の気持ちと、一本一本が大切な作品のように思える。
リスナーの方々からのHP宛のフィードバックも、
個人レベルのストーリーが書かれてあって、
深く、感動するものが多い。

そうそう...友達が東北で、「希望の丘プロジエクト」
というのを立ち上げた。
そのことを説明するのに、出てきた瓦礫という言葉。
その瓦礫の表現について、ディレクターの方から、
素晴らしいことに気づかされた。
「皆さんの方では、瓦礫という表現、抵抗を訴える方はいないですか?」

確かに...
瓦礫だった前は、立派に機能していた道だったり、壁だったり、
個人の資産であるお家だったり、
皆の税金で建てたられた、言ってみれば財産、宝物だった。

その存在が報われる表現を探しながら番組を止め、
ふさわしい表現を、皆で探していた瞬間が、とても素敵だった。

私の友人の考えは、その嘗て資産だった皆の宝物を再利用して、
津波に負けない、高い丘を作るというもの。

「希望の丘プロジエクト」http://kibounooka.seesaa.net/article/200496803.html

今日の沖縄は、抜けるような青い空。
後ろ髪ひかれつつ、
石巻と、牧野さんのイベントの準備です。